土壌硬度(物理性)と作物との関係性

当社では、土壌硬度(土壌の硬さ)を物理性の指標として評価しています。

土壌の硬度データは貫入式デジタル土壌硬度計(大起理化工業製)を使用し、地中60㎝(作物によっては90㎝まで)までの土壌硬度データを1㎝毎に計測することが可能です。下図はサンプルデータとグラフで、グラフは横軸は地中の深さ(単位はcm)、縦軸は硬さ(単位はメガパスカル)を示しています。土壌物理性というのは、単に硬いか柔らかいかではなく様々な変化をしていることがわかります。サンプルデータを比較してみると、共通してるのは土壌表面は柔らかく、土中深くなるにしたがって硬くなるということですが、硬くなり方、硬い場所、硬さの加減はバラバラであることがわかります。この違いによって、栽培する作物の根域(根を張る範囲)やあ根の性質(根毛の多さなど)に強い影響を与えます。また、根を張るという行為はエネルギーを伴いますので、土壌硬度のよって消費エネルギー量が変わり、そのことが成長速度を変化させる要因になっています。